2013/06/23

シャクルトンの大冒険から100年-僕の小規模な嘆きその10

・シャクルトンの話
尊敬できる歴史上の人物は?と聞かれた時「シャクルトン」です。
と答えることにしている。

シャクルトンは今から100年ほど前に活躍していたイギリスの南極探検家だ。

1914年、第一次世界大戦が始まった直後のイギリスを出発して南極大陸に向かったが、
南極大陸に上陸する前に船が流氷の中に閉じ込められてしまう。
人海戦術で氷を割るなどできることはあれこれやったが、とうとう流氷の圧力で
船に水が入り、沈没してしまった。

通信機も持たない状態で、氷の上に取り残されたシャクルトンとその隊員たちは
流氷の上にキャンプを張り、海流に乗りながら補給基地を目指すも、補給基地に着く前に
流氷が割れてキャンプを張るのが難しくなってしまいこの作戦は断念せざるを得ないことに。

流氷から救命ボートに移動手段を変えた一行は、とある無人島に上陸。
しかしこの無人島は岩だらけの、風雪を遮るものがないという、生活するには非常に過酷な環境で、沖合にはめったに船が通りかからない。
待っても救助が来ることは絶対にない島だった。

そこでシャクルトンは数人の仲間とともに意をけして1300km離れた人が住む島にボートを出して助けを求めることに。
その行く道は今まで何百隻の船を沈めてきた荒波狂う海で、
その海にボート1隻で乗り込むのは無謀とも言える行為。
それでもシャクルトンは、仲間のために勇気と諦めない気持ちでボートを進め、なんとか島に上陸できたのであった。

島に上陸したあとも困難が待っていた。
上陸地点は人の住む集落と離れた地点。沿岸に沿って行こうにも、メンバー全員で船を操縦するだけの体力はない。
そして陸路を取ろうものなら急峻な雪山を越えていく必要が有る。
シャクルトンはまだ体力が残っているメンバーとともに、登山用の装備をほとんど持たない丸腰の状態で山越えを開始した。

さぁシャクルトンはどうなる?
仲間は生きてイギリスに帰って来られるのか?
ここまで書いたら結末は見えていると思うが。

ビジネスマンの間では、どんな苦境でも仲間を気遣い続けたリーダーシップのある人間の
見本みたいにチヤホヤされているけど、
単純にこんな冒険に次ぐ冒険を経験した人もいないという点が好きだ。
あとこんなにすごいことやっているのに、日本人はほとんど知らないというマイナー感があるとこも好きだったりする。



・あれ?このブログを意識している?の話
前の彼女のブログを読んでいて、
あれ?なんか文体が違うぞと思ったところがあった。
いつもはですます調かもっとくだけた文体で書くところが明らかにである調で書いていて
そこだけ別人が書いたかのように違和感を覚えた。

このである調の文体、普段自分がブログに使う文体であり、
このブログをちょくちょくチェックしている前の彼女がである調を使うとしたら
このブログを意識したのではないか?と考えたのである。

ブログを意識といえば、日記の題名に(☓☓日目)と記しているのは
前の彼女のブログを意識しているのかも知れない
(しれないというのは、始めに書き始めた時のことはとうの昔にわすれてしまったからだ)


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