2013/08/03

選択肢の貯め-僕の小規模な嘆きその20

・書き留める話
休学期間を残りひと月切った時に
家探しをするために、いったん戻っていたことがあった。
その時に泊まった友だちの家に置いてあった本の一節が大変気に入ったので
今のうちに書き留めておこうと思う。

「いろんな生き方があっていい。どんな生き方であっても『絶対こうでなきゃ』と思う必要はない。
とにかく今を生き延びること。そのために必要なら、時にあきらめたふりをし、時にはあきらめたくない何かに出会って追いかければいい。すべては途中なのだ。
だから、とにかく使えるものは一目的性であろうが、共同性だろうが、セーフティネットだろうが、何でも使ってじたばたと生き延びること、
そのためには何が使えそうか、そのときそのときでもっとも使えるものは何か、ちらちら横目で見ながら選択肢の『貯め』を作っておいたほうがいい」

この本はとある世界一周ツアーの実態について書かれたもので
自分の嫌いなつまらない若者のお祭り騒ぎと意識あるように振る舞う姿を指摘する、
その内容が痛快で面白かった。


・願望の話
曇り空の中、飛行機に乗って雲を突き抜け
地上では絶対見ることのできない青空を見ながら、
下に果てしなく広がる雲の床を飲み物を飲みながら眺めていたい
という願望。


・言い方の話
ブログの記事を書くとか、手紙を書くとかいう行為を
「書き物をする」という表現に言い換えた時
なんだか自分が文豪になったようで偉くなった心地がする。


・王国の話
先日クマとハンバーグ屋さんにご飯を食べに行く前の話。
横断歩道を渡ろうとしていると、
トラックが止まってくれたので小走りで渡ったら
クマが「○○トラックの運転手さんありがとう」と言って渡った。
まるで小学生のような振舞をまだ残していることに驚いた。

「運転手さんありがとう」と言って横断歩道を渡るという気持ちは
小学生の時には持っていたが、いつの間にかそれを忘れてしまっていた。
それを成人した後も残しているクマの心に
豊かな王国があるように見えた。
クマの近くにいることによって
王国の影響を少しは受けられるのではないかと、クマと分かれた後に考えたのだった。

0 件のコメント:

コメントを投稿