2015/08/17

青春18切符あるある-僕の小規模な嘆きその69

青春18きっぷを使って旅している時のあるある話
青春18切符を使って長距離の列車旅行をする時期がやってきた。
学生時代の帰省はよくこれのお世話になった。最近はお盆に実家に帰らないし、年末年始の帰省もお金を出して高速バスや新幹線を使おうかと考えるようになってきた。
今の自分は帰省の交通手段に18切符一択と考えなくなってしまった。

2年前の夏、まだ18切符で当たり前のように帰省していた時に書いた、青春18切符あるあるを再構成して改めて投稿することにした。


□○○ダッシュ
A駅終点の列車を降りてA駅始発の列車に乗り換える際、A駅発の列車に乗り遅れてしまうと、次の列車まで長いこと待たないといけないことがある。
そうならないために、乗客はいち早く乗り換えようと走る。これが「(駅名)ダッシュ」だ

「大垣ダッシュ」「相生ダッシュ」が有名だが、自分は「相生ダッシュ」を経験したことがある。
山陽本線の姫路方面から乗ってきた電車が相生で止まり、岡山行きの電車に乗り換える。
その際に跨線橋を上がって、少しでも早く次の電車の席に座ろうとみんなダッシュする。
リュックなど身軽な人はいいが、スーツケースを持った人にとっては非常にハードな運動だ。

そして岡山行きの電車に乗った乗客は、先ほどまで乗っていた電車との落差に愕然とする。
新型の車両がバンバン走っている関西に対し、中国地方の車両は未だに国鉄時代の車両が幅を利かせている。モーター音がうるさく、やたらとゴツくて、昔ながらの背もたれが真四角の、クロスシート車も普通に走っている。
そんなクロスシート車に乗せられた熟年夫婦と思しき旅行者が一言。
「懐かしい」と。
しかし、岡山や広島の人々は日夜この懐かしい列車で通勤や通学をしているのだ。
なんかちょっと悲しい。


□ひたすら各駅停車の長い区間にうんざり
18切符の区間は、快速が頻繁に走っている区間もあれば、各駅停車の区間ばかりというところもある。
18切符の旅の性質上、ずっと電車に乗っていないといけないのは覚悟しないといけないが、ずーっと各駅停車の区間が続く区間にはうんざりしてしまう。

ひたすら各駅停車の区間は東西それぞれ横綱がいる。
東は「静岡県」、西は「山口県」だ。
どちらも快速は少なく、ひたすら各駅停車の区間が延々と続く。

自分は山口県の区間を経験したことがある。
山口に入ると、山陽本線はずっと各駅停車で海沿いをぐるっと回るように進んでいく。
景色は単調、同じような景色の続く沿線を止まっては走り、また止まっては走る。
もううんざりである。
九州に入ると、快速が出てくるのでそのスピード感に心地よさを覚えてしまう。

両横綱に共通するのが、途中新幹線の乗換駅があること。
長い間座っていて、もう各駅停車にうんざりだ!となった時に乗換案内が聞こえてくると、
「どうしようか、この区間だけ新幹線でワープしてしまおうか・・・」なんて迷いの心の声が出てくる。
体力的にも精神的にもなかなかくる区間である。


□景色にいちいち感動する旅行者
18キッパーがたくさん乗っている、田舎のローカル線では
景色をいちいち実況する二人組の旅行者に遭遇する。

田んぼを見ては「あ、田んぼだね―」、学校を見ては「あ、学校だ」という具合。
なんでもない景色をありがたがっているのか、それともただ単に暇なのか、そこら辺はよくわからない。


□謎の同行者
18きっぷの旅をしていると、この人前の駅でも見た記憶があるなと言う人に必ず遭遇する。

そういう人は荷物で分かる。
荷物がやたらと大きく、これは近距離ではなく遠距離の旅をしそうだなと見た目からしてわかる。
そして時刻表をにらめっこ。短距離で移動するような人は絶対時刻表など持ち歩かない。
長い旅をしていると暇になって、どんな人か見渡すようになる。そして降りていく人、乗ってくる人も何度もみかける。そんな中で自分と同じように不動の状態で次の駅を目指す人を発見してしまう。

でもその人とは仲良くなれない。もしかしたらあちらも意識しているかもしれないけど、どうも話しかけにくい。そしていつの間にか、どこかの駅でその人は降りてしまっている。


□カメラ率が多い。
老若男女問わず、カメラを持った旅行者が多い気がする。
彼らは車窓風景を撮るのはもちろん、ホームに止まっている列車も撮る。
鉄オタか?と思うがどうもそうではない。
18切符の旅行という、通常の旅行とはひと味違った旅行の記念にとりあえずパシャパシャ取りたい性分のようだ。


□暇
どんな人でも絶対に暇だと思う時がやってくる。
はじめは音楽を聞いたり、本を読んだりして時間を潰しているが、その時間も長くは続かない。
そして車窓を眺めて時間を潰すが、そんな風光明媚な車窓風景がずっと広がっているわけでもなく、数分したら飽きてやめてしまう。

そしてまた音楽や本で暇を潰そうとするが、そうやっているうちにスマホの充電が切れそうになってしまう。太陽も西に傾き始め、外の車窓風景も楽しめなくなってしまう。
目的地に着く寸前には、あと何駅で目的地の駅だとひたすら待ちわびる。
自分の帰省の場合はこんな感じで暇が襲ってきたが、大抵の人も似た感じの暇を感じるんじゃないかと思う。


□旅情を楽しむ余裕などない(帰省の場合)
帰省目的の場合、18切符での移動は、時刻表を頭に入れているかどうかが勝負である。
どの列車から乗って、何時に何駅で乗り換えて、と絶対に事前にスケジュールを組んでいないと帰り着かない。

そしてそのスケジュールを厳守するためにも途中で観光地の最寄り駅に着いても途中下車することは許されない。
そんな状況下で、楽しそうに下りていく旅行者を見る目がなんだか恨めしい。


□特急・新幹線の誘惑
大きな駅につくと、乗り換え案内のアナウンスが流れるが、その時に新幹線や特急の案内が耳に入ると、そっちに乗ってしまおうかという誘惑に駆られることがある。

特に長いこと座っていて、尻は痛いし、なんか頭もぼーっとしてきたし、何より早く帰りたいという気持ちでいっぱいの時にこのアナウンスを聞いてしまうと激しく悩んでしまう。
余計な出費になるけど、早く家に帰りたいから降りてしまおうか、いやこのまま乗り続けていようか・・・
その誘惑に勝ったこともあれば、誘惑に負けて新幹線に乗ってしまったこともある。



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