12/15(266日目)
クマと話す。
クマは自分の声を聞いただけでも嬉しそうだった。
自分がトムソーヤの探偵・探検を読んだ感想を話すと
びっくりするくらいに笑って聞いてくれた。
クマと話す前、色々LINEでやりとりしていたがクマが休もうとしない背景が少しわかった気がする。
クマには病気がちの友達がいて、彼女をだいぶ前から支えてきた。
彼女はあまり友達がおらず、話しかけてくれるクマが学校での一番の支えだった。
そういうことがあるので、クマは自分が彼女を支えないと彼女は学校に来なくなるという責任感を抱えている。
クマが体調を崩した後も学校に通い続けるのは、自分自身の中の理由もあるからだろうが、
彼女の存在、彼女にとってのクマの役割もあるのではないかと思う。
クマは今、学校と家の往復だという。
あまり遠出はしたくない、家に帰ってもやりたいことはスマホのゲームくらいで、昔から好きだったことを積極的にやろうとは思わない。何かをやって気晴らしをする願望よりも、いつも誰かがそばにいてほしいという願望が強い。
そして薬の効果が切れると、すぐ不安を訴え始める。
美術館に行った。
シャガールの美術展を見たものとは別の美術館。
企画展や通常展示は、ポイントを押さえた展示で、変遷をたどる意味ですごくわかりやすかった。
ゴッホの作品を見る機会があったが、ゴッホはよくわからない。
輪郭がすごく強調されている感じの印象は受けた。
ピカソの作品も見たが、人の顔をパーツにして描く印象を受けた、
気に入った作品のポストカードをいくつか買う。
初めての経験だった。
シャガールの美術展をやっている美術館にも行った。
ただ、週末で人が大変多くて静かに鑑賞できる雰囲気ではなかった。
自分はステンドグラスの作品をじっくり見たかったけど、人の流れと閉館時間を気にしてしまって
あまりじっくり見ることはできなかった。
NHKのローカルニュースに中学生の時故郷のNHKで見たアナウンサーが出ていて
思わぬ再会に驚いた。
12/16(267日目)
ピグにて、ニートは必要か否かという討論があったのでそれに参加する。
それについて思ったことは
「集団の中で怠け者は必ず出るから、ニートが発生することは仕方がないと思う。
ただ、今の社会はちょっと学校をサボったくらいでニートというくらい、ニートという言葉がひとり歩きしており、本来そんなに広くある必要のない入り口が広くなっている気がする
増えてしまったニートを無限に抱えるだけの社会の度量はないから、多くなり過ぎる前に減らしていく対策をすることが重要」
というもの。
参加した感想は、有意義な時間の過ごし方ではないと思った。
どうやら、人の寂しさを漁っている人間が多い深夜から朝方の時間帯に
理性を保って話し合うのは無理がある。
12/17(268日目)
ジャズ喫茶の配信がなんでも忘年会をやるというので
その配信に顔出し程度に参列した。
すると、トークゲストに出てみないかと誘われ、誘われるままに出る。
今年1年を振り返ってどうだったか?漢字一文字で表して欲しいというお題だった。
(この質問は配信を聞いていた何人かに問いかけていて、自分もそのひとりとして参加したもの)
突然そんな質問をされても答えようがないので、主人の今年の漢字を聞きながらしばらく考えた末、
「集」という文字を思いついた。
学業では卒論の資料や論文を集め続け、趣味の世界では切手を集めることを始めたし、ブログも記録し続けた、人の縁も去年より集まった、今年を振り返ってみると集める行為、集まったものがいつもの年よりも多かったと思ったのでこの字を挙げた。
話を聞きながら、主人が「換」の多い一年でもあったねと言う。なるほど、まぁそういう年でもあったのかもしれないと思う。よい意味で入れ換えを行ったこともあったと思う。
主人は自分の一年を「散」という字にまとめていた。
詳細は語らないが、あまりいい一年ではなかったようだ。
来年は寂しくなるなと、ポツリと言い、主人を慕う人がそんなことはないと慰める場面が
妙に印象に残っている。
その後、ネット恋愛にハマりそうになっているという女性の話を聞く。
リアルの世界では絶対やらないと思うことも、ネットになるとどうしてか自分を開放したくなるのかなと話を聞きながら思った。
12/18(269日目)
ドラえもんの旧アニメが動画でアップされているのを見つけ、暇つぶしに見ると
なかなかおもしろくてずっと見ていた。
クマは星野源のライブチケットの先行予約が当たったので
ツイッターで見る限り、少しだけポジティブな気分になっていた。
最近はにらともやしがメインのカット野菜を炒めて、ちゃんぽんにしたものをよく食べている。
手軽に野菜が食べられて、10分くらいでできるのですごく美味しい。
ちゃんぽんの麺が太いのもよい。もし細い中華そばで作るとしたら多分一度作って
連続して食べるようなことはなかったと思う。
12/19(270日目)
今日はクマと付き合い始めて3年になる日だった。
もう別れているけれど、今に至る、親しい関係が始まった日を記念する日にしようということで
2人の間で、忘れないようにしようと決めた。
友達とマックで3時間近く話し込む。
友達がブログで「不快という言葉は実感を伴うけれど、絶望や不安という言葉は実感を伴わないから不用意に使うべきでない」という記事を書いていて、それに届いた反論になんと答えればいいのか、
という話題で2人で不快という言葉をどうすれば実感を伴う言葉にできるかいろいろ考えていた。
その後、自分が美術館に行った話から、芸術作品を見る時に解説文は必要か否かという話をし、
その後は世界の偉人ランキングを見ながら、誰が○位なのかという予想をし合った。
マックの閉店後は友達の部屋に移動し、
ピグの麻雀を使いながら麻雀の手ほどきを受けた。
12/20(271日目)
朝、雪がちらついていた。
顔に当たる冷気がいつもと違う。自転車をこぐのをためらってしまうほどの冷たさだ。
昔はまっていたカイロソフトのゲームに「ヘクタール農園」という農業ゲームが
あることを知り、ダウンロードして時間を忘れるほど楽しんでいる。
人と競争することがない分、自分で好きなように農場経営ができるので
そこが楽しい。
午後、図書館へ。
図書館の新刊本の棚を眺めていたら、中学生向けに社会の付き合い方をまとめた
「14歳の世渡り術シリーズ」が置いてあった。
高校生の時に図書室で読んだことがあり、その時以来の再会。
今読んでみると、これまで難しい専門書ばかり読んできたこともあって、
ものすごくわかりやすく、語りかけるような調子で書かれた文章が、
ものすごく優しくて身に染み渡ってくる。
これは入門書や読み物としてすごく面白いぞと思い、市立図書館にも行って何冊か借りてきた。
それをちょこちょこ読んでいるところだ。
海上自衛隊風のカレーを作る。
材料をきっちり測り、普段はしない肉をあらかじめフライパンで炒めるということもして
コトコト煮込んで作った。
大変美味しくて、ご飯を少なめに炊いたことを少し後悔した。
関係ないが、なぜ図書館というところは、大学図書館のような少しいかめしいところでも
窓や壁にクリスマスの飾り付けを積極的にするなど、なんというか保育園の教室のような雰囲気を
演出しようとするのだろうか。
昔からなんとなく不思議に思っていたことだ。
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