・クマとの国家試験の勉強を回想する話
クマが国家試験に受かったので、国家試験までの一ヶ月半
クマとどのように過ごしたかをまとめておこうと思う。
1 12月15日頃から23日頃まで
クマと自分が一緒に過ごすようになったのは偶然の産物である。
自分がバイト帰りにふらりとクマが勉強しているところに立ち寄ったのが始まりである。
この時、国試を勉強するクマと一緒に過ごすことが決まった。
自分としてはクマと一緒にいられるうえに家に引きこもって電気代を費やすこともなくなるという
考えがあり、大いにいい提案だった。
はじめは大学の図書館で夕方まで過ごし、
17時を過ぎたら空き教室を探し22時前にクマが帰るまでそこで過ごすという過ごし方だった。
この頃クマは実習のレポートや卒業試験が残っていたので、それをやりつつ
国試の問題集を解くという過ごし方をしていた。
卒業試験が全て終わり、レポートも全て出せるめどが立ってようやく国試一本に
取り組めるようになったのは20日頃だったと思う。
この頃クマの実力は模試でも学年下位で、特に暗記が必要な分野の仕上がりが宜しくなかった。
暗記に適したテキストは持っていたが、大変分厚いものだったのでクマは手をつけていなかった。
そんなある時、クマが昔一冊の参考書を章ごとに分割して勉強していたことを
思いだし、それを実行する。
総量は変わらないが分割して薄い冊子の固まりになったことで
手に取りやすくなったことがクマにとってよかったようだ。
積極的に手にとって勉強するようになった。
またそのテキストには節ごとに一問一答方式の振り返り問題がついていた。
その問題を自分が出して、クマが答えるという勉強法も取り入れることになった。
覚えた問題はチェックを入れ、なかなか覚えられない問題もチェックを入れてしつこく
出題するように心がけた。
2 12月23日頃から1月26日頃まで
この時期は比較的開いていることが多い指導室の一室を見つけ、
そこを拠点として勉強するようになる。
この部屋の良い所が多くあり、
あまり広くないので暖房をつけたらすぐに暖かくなるところ
(クマは寒がりで部屋が暖かくならないと勉強したがらない)
両隣が会議室なので少々大声で喋っても問題なところ
あまり授業で使われないので一日中居座れる日が多かったところ
とこの部屋を使うメリットはたくさんあった。
はじめは教材だけを置いていたが、連続して居座っているうちに休憩時に食べるための
菓子、茶、湯沸かしケトル、水を常備するようになった。
暗記テキストの一問一答方式の問題を何度も出し、
特に覚えなければならない部分については指導室のホワイトボードに書き連ねて
覚えるという方法でメキメキと暗記すべき知識をものにしていった。
この頃自分は家からノートPCを持込んでいた。
朝の9時から10時頃指導室に来て、PCを起動する。
この頃クマは寝ていることが多く、起こして勉強させる。
基本的にクマが1人で問題集を解いている傍らで自分はPCをしていることが多かったが
帰る2時間前は一問一答をやるのが習慣になっており、
一日2,3時間はクマの国試に関わっていたと思う。
休憩は昼に1時間程度、19時頃に売店に食料を買い出しに行くための休憩40分程度は
必ずとり、それ以外に適宜休憩は入れた。
休憩時にお茶を飲んだり、おしゃべりをしたりして過ごした。
食料にお茶、お湯はふんだんにあったので困らなかった。
諸事情でいつもの指導室が使えなかった時はこまった。
教材やらを持ち出さないといけなかったし、空き教室は暖房がついていないことが多く
クマは部屋があたたまるまで縮こまっていることが多く能率が下がってしまう。
こちらとしても環境が変わるのは好きじゃないからいい気持ちはしなかった。
3 1月26日頃から2月1日まで
この状態が2月1日まで続くかと思われたが、職員に居座るのはよくないと注意され
それにショックを受けたクマは学校で勉強することをやめてしまう。
クマの自宅でひとりで勉強するよりは自分の部屋に来るのがいいと
いうことで29日までは自分の家に来て勉強をする。
この頃はもっぱらこれまでの仕上げという形でおさらいすることが多かった。
国家試験は1月31日と2月1日の2日あり、
その日は指導室の一室を取ってそこを控室とする。
試験を受けている間はそこに自分が滞在しているという感じで過ごした。
クマは試験を平常心で受けることができたようだ。
見たことがない問題が少なかったのと、受験する席が一番後ろだったから
人の視線があまり気にならなかったのがよかったようだ。
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