2014/01/08

久しぶりに見た仰天ニュースが面白かった(288日目)

1/8(288日目)
7時半頃に起床。

ブログを書いた後、日数を計算したら今日が288日目だということがわかった。 

12時過ぎ、昼食を食べる&新聞を読む目的で学校に行く。
学食は昼の混雑がまだ過ぎておらず、もう少し遅く来ればよかったと思った。

クマが本格的にフリック入力の習得を始めた。

学食を出る頃、雨が本降りになり始めた。
夜に学校近くのスーパーに集合して、鍋をする予定があったけど、雨がそんなに降らなければ一旦家に帰るつもりでいた。
けれど、この雨は夜まで降り続くというし、家に帰ってまたスーパーに行くという2回の移動で雨に濡れたくない。
そこで、集合時間まで図書館で過ごすことにした。

図書館では新聞と昨日借りた「謎の独立国家ソマリランド」を読む。
特に本の方はなかなか興味深い内容で400ページ近い分厚さも全然苦にならず読み切った。

この「謎の独立国家ソマリランド」という本は、中央政府が機能停止状態で、国のあちこちに自称独立国家が誕生して国が分裂状態という、戦国時代を地で行くソマリアというアフリカの国で、勝手に独立して、武装解除を済ませ、独自の政府機関や通貨を作ったのみならず、複数政党制に民主的な選挙による政権交代という、他のアフリカの多くの国でもできていないウルトラ級のことまでやってのけている、ソマリランドの実情を探った本である。

著者が実際に行き、行ったからこそわかり得る情報がわかるだけでありがたいのだが、ソマリアの社会の語る上で欠かせない「氏族」というシステムを源平合戦や戦国武将に例えてわかり易くしているのもありがたい。

この本を読みながら、戦争の終わらせ方とは何か、色々考えさせられた。
・西欧式の解決方法が万能とは限らない
ソマリア式の紛争解決方法は、原因とか誰がやったかに注目せず、被害はどのぐらいあって、どのくらいの補償が必要かという、被害だけに注目した解決方法を探る。
誰がやったやらないだと話がこじれるし、遺恨も残るがこの方法なら話し合いはスムーズに片付く。なんと合理的かと思った。
・現地のやり方を否定してはいけない。
ソマリアという国はイギリスが統治していたソマリランドと、イタリアが統治していた、ソマリアに分かれる。
ソマリランドでは、イギリスが氏族を温存させていたので、現地式の解決方法で紛争を解決する方法が残されることになり、結果としてソマリランドの武装解除に繋がった。
一方、ソマリアでは、イタリアが氏族を分断してしまったので、内戦に突入後も氏族による解決は無視され、さらに現地で守られた戦争の基本ルールすら無視される結果になってしまった。
・戦争のやり方を知らないと終わらせることはできない
ソマリランドの人々は遊牧民で、資源も乏しいこともあって、常に戦う人々だった。
そのため戦争のやり方を終わらせ方も含めて習得済みだが、ソマリア、特に南部の人々は元々農業で暮らしてきたおとなしい人々で戦争の経験値がソマリランドほどない。昔ながらの解決手段も使えなくなった中でますます戦争を終わらせることを困難にしている。
・実は戦争をやめるとかえって混乱するんじゃないか
ソマリアの解決手段はカネがよく動く。
実は最大の産業はトラブルを解決する産業なんじゃないかとおもうくらいだ。
戦争はいけないからさぁすぐやめようと言ったらどうなるだろう。
たちどころにトラブル産業関連の金の流れがなくなり、別の争いが発生するんじゃないか。
もちろん戦争を終わらせることは見失っていけないゴールだが、平和が一番とそればかり考えて、現地の事情を無視してはいけないと思う。

この本を読み終えた時、一般に聞くソマリアの野蛮なイメージから、スマートな人たちの国という、イメージに変わった。
そして日頃聞く国際ニュースがなんと自国中心なことかも痛感させられた。

本を読み終えた後、鍋を一緒にする友達を待つため、19時過ぎ、スーパーへ。
ところが30分待っても来ないし電話したけど通じない。
おまけに鼻水がズルズルいって、耐えられなかったので、延期することにした。
ただ、気分は鍋をする気まんまんだったので、一人用の鍋セットを買って、キムチ鍋を頂いた。

久しぶりに見た仰天ニュースが面白かった。

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