自分だって安泰な生活を送りたい(610日目、611日目)

11/27（610日目）
ジャズ喫茶の主人は今日も新規の客を集めて配信を行う。
少し複雑な気分になる。

今日は朝の4時半に集合して隣県の交通量調査に出かけた。
交通量調査は何をするのかよく分からず不安だったが、
要は車のナンバーを見ながら車種を認識し、その台数をカウントして1時間毎に記録していくという
内容だった。

2時間やって1時間休憩。勤務中もさることながら休憩時間も苦労した。
近所にコンビニと公園があるので食料調達と休む時に座るベンチはどうにかなった。
だが、それ以外に時間を潰せるような場所はないので、公園でぼーっとしていることに
飽きたらその辺を散歩するしかなかった。
一応山本甲士の「迷う女」の文庫本を持ってきたが第一章を読んで今日はここで読むのをやめた。

帰り際、送迎の車が車での時間同じ現場にいた人と立ち話をする。
この日雇いバイトをやって何年かという話題になって、1人が15年と言ったもんだからびっくりした。
最初は地元に近い派遣会社に登録して仕事をしていたそうだが、そこが潰れてしまったので
もっと仕事がある都会に出て、そこでも日雇いの仕事をしているという。
こんな生活で大丈夫なのかと思ったが、本人はいろんな仕事ができて楽しそうだしこの生活も悪くないな―っていうひょうひょうとした雰囲気を終始出していた。

帰りはどのくらい遅くなるかなーと思っていたが、案外早く着いた。
運転手が明らかに速度超過で引っかかるんじゃないかというスピードで追い越し車線を激走していたのが大きな理由だ。

疲れたので下ろされた場所の近くでラーメンを食べた。
受付のお姉さんの愛想が悪かった。意見箱に意見してやろうかと思ったけどないから辞めた。


11/28（611日目）
今日は7時おき。
9時から自分が大学時代を過ごした町で仕事があるので電車で行く。

簡単な荷物運搬と聞かされていたが、
実態は工事現場に鉄骨やらボードを運んでいくという仕事だった。
一緒に作業に入った人と「だまされましたよね―」と言いながら仕事は黙々やった。
彼は割りと前向きだったのが幸いして、なんとか最後まで一緒にこなすことができた。
とにかく腕と肩が疲れた。今肩が痛い。

帰宅後の電車内でうとうと。
このまま終点まで乗り過ごそうかと思ったけどやっぱりやめて最寄り駅まで戻った。

19時にクマに会う。
金銭感覚の違う女友達の話を聞いたり、アベノミクスについて話したりした。
自分はアベノミクスが強調している実績は一面をとりあげているだけのものだと思ってるから
アベノミクスは失敗していると思っている。

夜は作る気になれず、Nのための動画を見ながらすき家の牛丼弁当を食べた。
ドキュメント75を見る。
鮭の加工に勤しむ季節労働者の若者の回だったが、好きでやっている人よりも、将来どうするんだろうという人が多くて、この立場に満足してる人って本当にごく一部なんだな―できればみんな安泰な生活を送りたいんだなぁと思いながら見ていた。
自分だって安泰な生活を送りたい。