2013/04/03

うまい米の飯を食いたい

6日目(4/1)
4月になった。
自分と同学年の人間は今日が入社式なのかと思うと
常に気分がブルーな一日だった。

前の彼女と会うことが急遽決まった。
というより自分で決めたのだが。
電車に乗って彼女の住む街まで会いに行く。

会った場所は彼女の家の近くの喫茶店だった。
2時間半ほど話したが、自分たち以外に客は誰ひとり来ない
閑古鳥の鳴く喫茶店だった。

話したことは大したことじゃないからよく覚えていない。
何かにつけて彼女は今付き合っている彼氏の話に持っていく。
それを阻止したい気持ちはあるけれど、
それを阻止するほどの話題を残念ながら持ち合わせていなかった。
それに彼氏の話をしている彼女の顔は嬉しそうだった。
そんな彼女の話を曇らせたくなかった。

当然だがボディタッチなんかもできなかった。
自分の中では未だにわかれたということが受け入れがたくて、
昔のように喋れているのにできないことがある。
見えない壁ができているような感じがなんだかもどかしくて、
取り除きたくても取り除けない、ちょっとした絶望感を感じた。

彼女は自分のことを「ただの仲良しさん」と定義付けた。
すごく悲しかった。


帰りに本屋で切手カタログを買った。
新しい切手カタログは4月20日頃に出るらしいが、今すぐ欲しいので買った。
帰りの電車の中でずっと読みふけり、
帰ってからは切手カタログを見ながら
手持ちの使用済み切手のリストを作成し始めた。

深夜になってまた前の彼女と話した。
彼女はおしゃべりな自分と話せるのがいいのだそうだ。
そこはちょっと嬉しかった。

彼女を下の名前の呼び捨てでなく、無意識に「キミ」と呼んでしまっている自分が
ちょっと嫌いになった。


7日目(4/2)
雨が一日中降る日だった。
昼食の弁当を買う以外は外に出なかった。

ホットカーペットをつけて寝っ転がっていたら
4時間くらい寝てしまった。

日曜日に図書館で借りた本を読む。
ずっと探していた本だ。
ただ、読んで格別の感想は特にない。
もう、見つけた時点でただの本に格下げになった本だから
普通に読んで今ちょっと放置している。

見つけるまでの冒険を楽しんでいたようだ。

夜は筑前煮を作った。
美味しかった。

自分の炊いた米は正直美味しくない。
昼の弁当のご飯で食べたご飯のような、
うまい米の飯を食べたい。




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